松かげに憩う 第1話







しんどい

本日発売の別冊ヤングチャンピオンにて『松かげに憩う』第1話が掲載されております!




しんどい…毎回言ってる気がしますが初めて自分の漫画が掲載される雑誌って緊張がとにかく凄くて、
もうとにかく雑誌の読者に受け入れてもらえるだろうかってすんごい考えてしまって発売前日からしんどさがやばかったです


そんな中雑誌の裏表紙一面と、巻頭カラートビラを頂きました。デザインがめっちゃくちゃかっこよくて正直このデザインのよさは自慢しまくりたい

よくあのクソ忙しいときにカラー2枚描けたな…と今思うとよく分かんない
期待してもらえてるー!と必死でした



幕末の長州は萩が舞台、吉田松陰先生のお話を描かせていただきました。
もともと歴史が大好きで時代劇が大好きで、その中でもひときわ大好きだったのが松陰先生で
ずっと「この人の事を描いてみたい、わたしなりにこの人の事を考えてわたしなりのこの人をえがいてみたい」と思ってた人でした
あまりそこまで感じる歴史上の人物って多くないのですが、
松陰先生はとにかく「何考えてんだこの人は!?」が多くて、興味が尽きなくて
このひとの事は描かなくちゃきっと分からないと思った だから念願でした そういう想いをいっぱい込めて、今回この第1話(読み切りのつもりではあったけど)をとにかくねちっこく描かせてもらいました。

すみません時代劇が久しぶりなもので…本当に描くの楽しかった…
〆切やばくて死にそうになったけど…




あとあれ いっこ誤植あったけど伊藤の住んでるのは「松」本村です!すみません!大事な文字!






小話


・今回伊藤博文を中心に置くアイデアは担当さんが提案してくれたのですが、描いてて伊藤にしてよかったなあって思った
激烈な主役には必ず読者のそばにいるツッコミ役が必要で、
調べれば調べるほど伊藤は多分松陰先生のことあんまり好きじゃなくて、良くも悪くも先生のことを俯瞰で客観的に冷静に見つめてたんだろうなあって思ったのでね
むしろ名前を俊輔から春輔に変えた時点でテメー先生のこと嫌いだったろ!!てめっちゃキレてました笑
調べれば調べるほどもう伊藤がしょーもなさすぎて今わたしの職場では伊藤イジリが物凄い事になっております
花燃ゆで劇団ひとりが演じてたのアレほんと凄い めちゃくちゃアタリ役だと思う 松陰先生の伊勢谷さんもだけど配役神ってると思った
いやすみません初代総理大臣です…偉い人です…



・とか言いつつ、調べれば調べるほど一週回ってどんどん先生を嫌いになってる自分もいる
好きになればなるほど嫌いなところがどんどん出てくる不思議な人… ちょっともう栄太郎に感情移入しすぎてやばい;-D




・今回時代劇なので画面をちょっと汚くしたいな〜と思い、人物の主線以外は全て鉛筆(シャーペン)で描いてみました
挑戦だったけど印刷されたの見たら全然違和感なくてよかったです。むしろ馴染んだかんじしてて自分しか分からない違いとはいえ嬉しかったです。
背景描いてくれたスタッフさんは凄い疲れるから嫌って言ってた



・伊藤が日本からどうやってハルピンまで行ったかの道程がわかんなすぎて調べるの大変だった
まあとりあえず船だよな…→どういう船?旅客船?だとしたら港どこ?釜山?大連?そっから列車?どんくらいかかるの?調べても全然出てこなくて詰んだ…と思ったけど『安重根 伊藤博文を撃つ』て映画観たら全部わかった
あとは軍艦の種類が何かとかね もう作画!!
あとこの時期の松下村塾の建物がどうだったとか 昔の形とか納屋と母屋の位置とか敷地内がどうだったのかとか
最終的に「ここが違う!て怒ってきた人に聞こうぜ」って話しながらもろもろ描いてました



・松陰先生を描くため全然違うことを勉強しているはずなのに、倫理の漫画でも通用するようなことを学んでいることに気がついた
松陰先生は結果的に思想家で、倫理について命をかけて考えてる人だと思った
そのうち倫理のほうにも松陰先生の話が出てきそうなくらい繋がることが多いです 同時に倫理の勉強もしてるからなおさら共通点を感じる…
あとはもっと言うと焼け跡にも通じちゃったりしている…明治維新と昭和維新 松陰先生が軍国主義に体よく使われてしまったのもすっごいよく分かる



・うちにきてるスタッフさんがたまたま山口出身の人で、いま山口語を習っている
作中でもっと山口語っぽいの入れればよかった!と思うけど、余計なことをすると絶対痛い目見るのでとりあえずは標準語で分かりやすさ重視で…
もう そ派 ほ派 とか言われてもわからんわーい!でも山口語講座面白いのですげー聞いちゃう…しちゃる…しちょるけん…



・カラートビラ、せっかくだから山口の伝統的な織物でもあれば2人に着せたいなと思い調べたところ
「柳井縞」という昔はあったけど一回途絶えてしまった幻の織物があるそうで、それを松陰先生の帯に、伊藤の着物に使わせてもらいました。
今それをまた復活させて残そうと頑張ってらっしゃる方々がいるみたい 
縞がすっごい可愛いので着物で欲しいな!と思い調べたけど着物ならじかに見に行かなきゃな〜てなったので山口出身のスタッフさんに聞いたところ「クソ遠い」との金言を頂いた
いやいつか行く…!着物作ってもらうんだ…! もしお近くにお住まいの方は柳井縞!かわいいですよ!
ストライプ好きなのでたまらんです 小物もいいけど着物ほしいよ〜 あと伝統残してもらいたいので頑張って欲しい
これからも彼らには着せてゆきたい




・萩焼き持ってるけどアレ描くのはむずい






以前描いてた『大江戸雪シマキ』という漫画があんまり長く描かせてもらえず、他の出版社でそこはかとなく時代劇を描きたい話をしてもさりげなくスルーされ、「漫画で時代劇は難しいんだなあ…」と結構自分の中で触っちゃいけないものにしてるところがあったのですが
今回秋田書店の担当さんはノリにノッて下さって、たくさん協力をしてくださって励ましてくださって、なかば無理矢理今年発売の雑誌にねじり込んでくださいました。

次がいつ載るかはまだ告知できないけど、描きたいシーンがまだまだ山のようにあります
全然勉強不足で、きっと今回もいろんな間違ってる箇所あると思うけど、なんにも分かってないと怒られることもあるかもしれないけど、
とにかく描きたい!がこの人とこの人の周りの人たちには掃いて捨てるほどある もう描きたいものしかないくらい
今連載中の作品があるのでスピーディーには描けないかもしれないけど、この気持ちはきっと無くならないので面白い、次が読みたいと思ってくださった人は待っていてくれるとありがたいです。





なんかいろいろありながら描いたなあ…一瞬で読まれてしまうものなのに、どうしてもいろいろ考えちゃうんだなあ




個人的に笑ったのはまた「作中に差別的表現が〜」て注意書きが入ってたことです またかい!!こないだ見たぞ!
ゴラクの担当に笑われたわ

続きが読みたくなる、と言ってもらえて嬉しかった
読み切り漫画にはこれ以上ない褒め言葉だと思っています



そんなこんないろいろありつついろんなものを削って描いたのでぜひ読んでください〜
感想とかもよろしくお願いします! た、単行本出したい…








−−−−












なんだかこういう運だけはよくて、
原稿中で忙しかったけど10月末の世田谷松陰神社の幕末維新祭ほんの一瞬だけ覗きに行けましたよ


かわいい…笑 でも久坂くんわりとブ…


商店街松陰先生便乗シリーズ




正直一人じゃなかったら松陰スペシャル行ってた


松陰先生が練り歩く日はどうしても行けなかったので担当さんに行って貰いました


もう行きたすぎて唇食いちぎったけど動画も撮って貰えたのでありがたかった…


なんかもう…先生まだ生きてるんだなあ…て思ってまたなんかよく分からん感動で泣きそうになってしまいました
実在するかじゃなくて、精神的なものが…先生絡むと急に情緒不安定になるね君


維新守り買っちゃったもんね〜


神社行った時うしろにいたおじさんが延々花燃ゆの文句言ってた
史実を変えずに、とはいえ演出と創作も織り交ぜながらの物語をつむぐのは大変難しいものです なんか身につまされた

ちなみにわたしも花燃ゆ6月で力尽きた勢なので人の事いえない

でもDVDボックス買ったぞ





−−−−




あともいっこあった!

今年も酉の市に行ってきまして、去年とおんなじとこでまた熊手買ってきましたよ〜



帰りにオカンのスナック寄って常連さんたちに千円札いっぱい刺してもらった!笑 6千円稼いだぞ
これで来年もっといい熊手買えよって事なんだと知ってなんかいい感じX-)

そしてほんとわたしが思ってるだけなんだけど、今年の熊手は去年無かった「松」がモチーフで入ってて
松陰先生!てなってすっっごく運命感じて嬉しかったです。
昨日から緊張で死にそうだったけどなんかとても自分の心の中ではよい感じでスタートできた気がします いっつもなんかこんな感じのタイミングのよさで救われている気がする
戦後70周年のタイミングで読み切り描けたりAO!!アニメのタイミングで五郎丸ブームきたり明治150年で松で松陰先生描けたり
こと漫画においてはタイミングがいいなあとつくづく思う 実生活では運のよさゼロだけどな!






ウワ滅茶苦茶語ってる…気持ち悪い…
この辺にしておきます



よろしくお願いします!原稿戻る!




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Comment








別冊ヤングチャンピオン買いました。読みました!
ゴラク、GJPとまた違った意味で肌色多めの雑誌で戸惑いました(笑)
吉田松陰は歴史で習ったのと、銀魂でパロったキャラいたのと、息子が行ってた高校名が松陰って入ってたという浅いけど、とても良く知っている人物で、雨瀬先生がどんな描き方をされるのか、とても楽しみにしておりました。
想像した以上にヤバめの方で凄く面白かったです。常人ではない知性と信念。一見、相反するようなエキセントリックさ、鬼気迫る狂気。外見の麗しさと相まってめちゃめちゃ魅力的でした。続きが楽しみです。
あと、雨瀬先生の描くチャンバラが、とてもとても大好きなので是非描いていただきたいです。
でも、ALL OUT‼も倫理も大好きなので、気長に待ちます。ご無理なさらずご自愛ください。
from. はまい | 2018/12/05 06:49 |
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